2016年1月11日月曜日

2015年11月29日

2015年11月29日 アドベント第1主日 礼拝説教要旨
    「告知を受け入れる信仰」 宇野稔牧師
(マタイによる福音書1章18〜25節)

 
 クリスマスは神ご自身で救いの出来事を完成することができるはずなのに、沢山の人を登場させ人を用いてクリスマス物語を生み出されたのです。神が人々を選んで救い主誕生の物語を紡いで下さったといえます。
 また、視点を変えて人から見ればクリスマス物語は神の告知を受け入れる信仰の物語です。ヨセフを通してみますと、婚約者マリアの妊娠が知らされます。その時いくつかの選択がありましが、彼はこの話しを公にしないで離縁することにしたのです。それによってマリアは別の場所に移り住みそこで子どもを産むことになるのです。
 ところが天使が登場し夢の中で「マリアと結婚しなさい。マリアの子どもは聖霊によって宿ったものである」といったのです。
 皆さんがヨセフなら、夢を信じるでしょうか。婚約者マリアの事実は受け入れ難いものに違いないと思うのです。しかし、告知を受け入れることは受け入れ難い事実を受け入れることを意味したのです。
 私たちも同様に受け入れ難い事実の前に立たされることが多くあります。愛する人を失った時、病いを負った時、理不尽な苦しみに直面した時、「受け入れられない」と感じます。その事実の中に身をおいて、あなたは何を信じるのかと神は問われているのです。
 ヨセフは夢で与えられた神の告知を信じます。マリアを妻として迎え救い主は誕生したのです。ヨセフが偉かった訳ではありません。神は人間の信仰を用いて降誕の業を実現して下さったのです。それは私たちへの招きなのではないでしょうか。私たちも受け入れ難い事実の前にいます。そしてその事実の前で、神にあって希望を持つようにと奨められているのです。マリアもヨセフも受け入れました。クリスマスは「神、我らと共にいます」を信じる時です。神はあなたと共にいます。どんな苦しい状況にあっても、それは変わらない神からの告知なのです。告知を受け入れて信じるものとなり、クリスマスを迎えましょう。

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